女性のキャリアパス

ワークライフバランスの良い環境づくり

循環器は従来決して女性医師が多い分野とは言えませんでしたが、女性の医師数が増えるに従い多くの女性医師が循環器の魅力にひかれて診療に従事するようになっています。冠動脈疾患、先天性心疾患、弁膜症などの侵襲的治療やアブレーション、ペースメーカー・ICDなどの不整脈治療などの分野で活躍する女性医師の数も増えてきています。

昭和大学では時短で働ける制度があります。特に産前、子育て時期にこの制度を利用しながら臨床や研究を続けていく医師が増えています。当科でもこのシステムの利用しながらのスキルの継続を推奨しています。また当科は小規模な医局ですので医局内のコミュニケーションが良く他の医局員からの理解が得やすいのも魅力かと思います。循環器の専攻を考えている方で大学病院で幅広くさまざまな分野を経験したい方、すでに循環器を研修中あるいは研修を終えて実家のある当院の周辺に戻ってきたいと考えている方、首都圏で働いてみたいと考えている方、ぜひ一度当院をお訪ねください。

先輩女性医師の声

• 01

  卒後3年、専攻医1年

  はじめまして。私は、昭和大学病院の関連病院にて研修を終え、昭和大学藤が丘病院の循環器内科に入局しました。
  私が入局を決めた主な理由は、様々な専門を学べる環境と女性医師の働きやすさ・QOLです。私は、初期研修医終了時点で心臓超音波を専攻したいと考えていました。しかし、専攻医のうちは、カテーテル治療や不整脈分野など幅広い知識を身に着けることがバランスのとれた専門医となるために重要だと考え入局先を決めました。医局によっては専攻医の段階で専門分野にわかれる所もあると聞きますが、当医局では専攻医のうちに全ての分野で研修を行うことができます。実際、私自身も様々な分野で研修していくうちに、将来の専門についても迷ってしまうほどどの分野も魅力的です。また、女性医師が活躍していることも当医局の魅力です。医局のサポート体制も充実しており、実際に育休取得中の先生もいて安心して研修を送ることができています。もし、当医局に少しでも興味を持っていただけたのなら、ぜひ一度見学へいらしてください。

• 02

  卒後6年、専攻医終了1年

  当院では、女性循環器内科医師も多く在籍しており多様な働き方をしています。先輩を見ていても出産後の仕事復帰なども個々にきめ細やかに対応してもらっているなと感じます。非常に働きやすい環境と思います。また若手の女性医師も多く仕事だけでなくプライベートでの情報共有もしやすいのが魅力ではないかと思います。

• 03

  卒後7年、専攻医終了後2年

  当院には女性医師の先輩がいらっしゃり、臨床でもプライベートでも仲良くさせていただいてます。入局5年目で今は臨床が楽しくて仕方ない時期なので、正直女性として生きるよりも、今はばりばり臨床をやりたいと思っています。ただいつかは子供もほしいかもしれないなとも思ったりすることもあり、そういった相談にも乗ってくれる先輩がいらっしゃったり、実際に出産や子育てしながら臨床医としてもカッコよく働いていらっしゃる先輩がいらっしゃったりするので、すごくいい環境だなと思います。

• 04

  卒後6年、専攻医終了1年

  雰囲気がなごやかな医局です。女性医局員が多く、同僚や先輩後輩スタッフからも理解の得やすい環境です。現在国内留学で院外にいますが、自分の専門医師としてのキャリアプランに沿ったスキルを磨く環境やプライベートなライフイベントに関わる希望を考慮してくれる医局です。

• 05

  卒後11年

  私は2011年に大学を卒業後当院で初期研修を行ったのち、1年の内科研修を経て入局しました。 入局に際し体力が必要なイメージがあり、女性としてやっていけるのか？被曝は大丈夫か？などの不安がありました。しかし心臓超音波検査や心不全治療に魅力を感じ、自分がやりがいを感じる仕事でないと結局motivationが続かなくなると思いました。また当医局はその当時でも一定数女医さんがいて入局に際し背中を押してくれました。初めのころは毎日へとへとになるまでに働き、辛く感じたこともありましたが毎日の学びの中で楽しみと喜びを感じることができるようになりました。2015年に大学院に進学し1年のベットフリーの時間をいただき、2019年に博士課程を卒業する事ができました。この間に国内、海外での複数の発表も経験し、論文を書くことができました。循環器専門医、超音波専門医、SHD心エコー認証医、心エコー図専門医の資格を取得する事ができました。現在心エコー、心臓リハビリに携わっています。プライベートでは、2019年に結婚し、2021年に第１子を出産しました。1年半の産休、育休を経て、現在時短勤務、当直免除で仕事復帰しています。
  現在子供の発熱などで私が急に休みや早退しなくてはならない時のことを考えたシフトも組んでいただいています。また復帰した後も学会発表の機会をいただき、総合内科専門医の資格を取る事もできました。
  正直な事を言うと子育てしながら、働くのは体力的にも、精神的にも辛い事がありますが、医局の仲間たちが、私の立場を理解してくれている事が助けになっています。当医局では女性医師も増えてきており、産休、育休明けの仕事に関しても柔軟に対応してくれます。また女性医師だけではなく、男性医師も、育休を取りやすい環境を目指しています。
  女性にとってのキャリアとプライベートのバランスはとても難しい問題で、一筋縄ではいかないかと思いますが、少しでも循環器に興味を持っていただいたら、ワークライフバランスを理由にして諦めないでいただきたいなと思います。出来るだけ両立できる道を一緒に考えていきましょう。ぜひ見学にきてください。

• 06

  卒後12年

  私は入局して約10年になりますが、その間、博士号取得、国内留学、海外留学とたくさんのことを経験させていただきました。やりたいことを応援してくれる医局です。プライベートでは出産し現在育休中ですが、時短で復職予定です。 入局当時はカテーテルに興味がありましたが、現在は画像診断を専門にしています。「やりたいことは何？」と聞いてもらえる医局なので、自分の興味の変化やライフステージの変化があっても相談に乗ってもらえるし、“女性だから”“子育て中で時短だから”という事にとらわれず新しいことにもチャレンジできる環境です。